マッスルスーツ動作原理

カテゴリー2

マッスルスーツは背中フレームとももフレームからなり、ももフレームは回転軸に固定しています。人工筋肉の一端は背中フレーム上部に固定し、他端に設置したワイヤの一端を回転軸に固定します。
人工筋肉にコンプレッサから圧縮空気を供給するActiveな使い方の場合は、使用者がスイッチなどで電磁弁を開いて人工筋肉に圧縮空気を供給し、その収縮に伴い回転軸周りに背中フレームが①のように回転し、それにより発生する②の方向の反力をももパッドで受けます。
実際に使用する場合は、人工筋肉に圧縮空気が送られると,まず腿パッドに大きな力を感じ、そこを支点として上半身が起こされるような感覚となります。
この構造では、膝を曲げずに上半身を起こす動作や、上半身を直立状態にして腰を落として脚の力で物を持ち上げる動作のどちらでも補助ができ、結果として腰や脚への負担を軽減します。

着脱の容易さも重要です。マッスルスーツは、リュックサックのように背負い、腰ベルトを締め、ももパッドを腿の前にもってくるだけなので、慣れれば10秒程度で装着できます。
重さは全て腰で受け、肩ベルトには重さがかからないように緩めるため、実際の重量より軽く感じると言われます。